このページの本文へジャンプ

メニューへジャンプ

講演会・大学講座

平成29年3月11日(土)大学講座「世界の国々の石炭への事情-米国、EU、アジアの国々と石炭輸出国豪州など-」「ドイツのエネルギー大転換(Energiewende)の現状と挑戦課題」

日時・会場

火原協本部会議室 港区芝2-31-15北海芝ビル5階

                        

テーマ

「世界の国々の石炭への事情-米国、EU、アジアの国々と石炭輸出国豪州など-」

講師

(一財)石炭エネルギーセンター  牧野 啓二氏

講座内容

 
東南アジアや東ヨーロッパの国々は、自国の経済発展をはかり国民の幸福な生活の実現のためには良質な電力供給の増加を必要としていることは論を待ちません。その場合に、他の化石燃料より供給の安定性に優れ、価格も低い石炭がどうしても必要であると考えている国々は世界に多いです。
 しかし、地球温暖化が世界中の関心ごととなっている現在、温暖化の原因とされているCOを多く排出する石炭の利用には、COP21で合意されたCO削減への自主目標を遵守することが求められ、今後の更なる排出削減も考えなくてはならない状況にあります。
 CO削減への道筋は各国で異なるものの、石炭を継続使用せざるを得ない国々では高効率化も含めたクリーンコールが基本であり、またCOの分離回収・地下貯留(CCS)も、高効率発電との組み合わせにおいて実用することが柱となります。わが国は高効率石炭火力発電技術では世界に冠たるものがあり、またCCSについても高い技術を保有しています。
 その状況を鑑み本講義では、まずクリーンコールテクノロジーについてその技術の内容を示し、商用化の状況を紹介すしました。ここではCCSについても触れました。最近話題となっている石炭とバイオマスの混焼についても述べました。
 一方、世界の主要な石炭消費国では、地球温暖化を見据えて石炭火力発電に対してもそれぞれの対応を考えています。そこで主要石炭利用国として米国、EUあるいはアジアの国々を選び、それぞれの状況の分析について紹介しました。
201703161041_1.jpg
201703161041_2.jpg
201703161041_3.jpg
 

(抜粋)世界の国々の石炭への事情ー米国,EU,アジアの国々2017

<

                        

テーマ

「ドイツのエネルギー大転換(Energiewende)の現状と挑戦課題」

講師

(一社)高効率発電システム研究所  山本 正晴氏

講座内容

 
ドイツではEnergiewendeと呼ばれる火力・原子力から再生可能エネルギーへのエネルギー大転換が進行中で、2016年には再生可能エネルギーが年間電力需要の32,3%を占めます。天気任せの風力と太陽光は20%にも達しました。このため激変する需給調整を運用柔軟性に富む火力が担っています。太陽光と風力導入が始まったばかりの日本でも九州電力管内では昨年(2016)の5月8日午後1時に太陽光と風力が需要の66%を占めるに至り、ドイツと同様の事態が発生し話題になりました。石炭火力は運用柔軟性向上(急速起動/速い負荷変化/最低負荷の低減)が必須になったことを認識し、技術開発を行う必要があります。
COP21では今世紀末に気温上昇を2℃以下に抑える目標を謳っています。しかし、各国のCO2削減約束(約束草案)では2℃以下を達成するには程遠く、火力の運用柔軟性向上により再生可能エネルギーの導入を容易にするのみならず、劇的なイノベーションを起こす必要があります。

201703161041_4.jpg

201703161041_5.jpg

2017_3_11_大学講座(要約版)

<

次回開催のご案内


平成29年4月15日(土)大学講座 
【時 間】13:00~17:00
【講義1】「ボイラの設計と燃焼調整」
【講 師】(株)IHI 望月 靖文氏

【講義2】「ボイラの制御と運用調整」
【講 師】(株)IHI 桂 敏夫氏
 

レポート一覧